香港二泊三日の旅 Part2

今回香港で滞在したホテルはリッツカールトンでした。

西九龍地区にあるこのホテルは、
エアポートエクスプレスの九龍駅を降りてすぐのICCビル内の最高層に位置します。
数ある香港の高層ビルの中でも最高の高さを誇る490m、また世界最高層のホテルです。
ホテルの階層は102階から118階まで。
私たちは最上階の118階に滞在しました。

それではここで、世界最高層ホテルからの眺めをスライドショーにてご覧ください。

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Slider

一歩ホテルの室内に踏み込んだ瞬間、
一面ガラス張りの窓からはパノラマビューが飛び込んできます。

見渡す限りに、様々な香港の様子が広がります。
まずはビクトリア湾が大画面を占める中、行き交うフェリーやボート、
またそれらの航跡が飛行機雲のようにゆっくりと移動していきます。
また、香港島の数々の高層ビル、九龍半島の忙しなく活気のある街並みも見受けられます。
そして遠くに目をやると新界の緑あふれる風景や南シナ海には沢山のコンテナや船舶が。

流石は世界一高いホテルからの景色。
これまでに見たことのない壮大な景色の迫力に、
見た瞬間、第一声は「わーお」でした。

最初は窓から直接見下ろすのがおっかなびっくりで、
なんとも言えない浮遊感でビクビクしていたのですが
(若干高所恐怖症の傾向がある私に対して
夫はしまった間違ったホテルを予約しちゃった?と焦る)、
慣れると景色を目で追うのが楽しくて、飽きずに30分位眺めていました。
この日は曇りがちの天気だったので、かなり霧ががった景観でしたが、
翌日からは雲ひとつない晴天で窓からの景色は格別でした。

少しだけホテルの室内の様子もスライドショーでどうぞ。

浴室と窓に面した寝室が向かい合わせになっているため、
扉を開け放すと浴槽からも遠目に香港の景色を一望することが可能な、
なんとも豪華な部屋のつくりになっています。
ウェルカムアイテムとして、お部屋にはチョコレートムースと果物の盛り合わせが置いてありました。

スーツケースから荷物を出して整理している間に、
もう一匹我が家のお気に入りマスコットその2『Rauhaardackel』(ラウハーダックスフンド)。
ドイツにしか見ないのでしょうか、毛はボサボサ、
色はアッシュがかって髭の長いおじいちゃんのようなダックスフンドです。
このダックスは今回初めての海外旅行同行です。
また、愛くるしさを備えつつリアルな出来栄えのこのぬいぐるみはドイツ製Kösen社のものです。
大人でも欲しくなってしまうほど高品質ですよね。

さて、午前中にホテルへチェックイン出来、しばらくお部屋で景色を眺めたり、
ベッドに横になったりと
ダラダラしていましたが、
お昼も過ぎて流石に二人とも小腹が減ってきました。

夫が気になっている美味しそうなバーガー屋さんが
灣仔(ワンチャイ)近郊にあるよというので向かうことに。
夫は大学時代の親友が香港在住のため、頻繁に香港へ旅行をしています。
一人でいる時間にカフェやバーを練り歩くのも好きなようで、
前回滞在時にそこのバーガー屋でクラフトビールを飲んだら美味しかったんだ、とのこと。
ハンバーガー自体はそこでまだ一度も食べていないけど、かなり好印象を覚えた模様。

で、着きました。バーガー屋の『Honbo』。

お店の内装はカジュアルかつ白、青を基調とした爽やかなデザイン。
ちなみに内窓を解放するとテーブルを窓枠に設置して窓際に腰掛けられるようになっているので、
天気がいい時にはうってつけの席になりそう。
一見してとてもバーガー屋とは気づかない程おしゃれなお店です。

ミュンヘンというド田舎に長いこと住んでいるからか、
突然都会にタイムスリップして洗練されたお店に入るとドキドキ感が増すという完全田舎者状態。
前回一時帰国した際は2年前でしたが、その時と比べても今は大分感覚が麻痺して田舎者への道まっしぐら。

バーガーと言えば合う飲み物はやっぱりビールでしょう。
なのに飲み物リストの上位がワインなのが少々疑問です。
香港ではビールよりワインの方が人気なんでしょうか。
それともみんな夫と同じで、バーと同じような感覚でワインやビールだけ飲みに足を運びにいくのかしら?
悶々としながらも注文を決めました。

私たちが頼んだ物はこちら:

アンバーエール

自家製レモネード

チーズバーガーコンボ x2 ※コンボにはフライドポテトがつく

クラフトビールは、アンバーエールを注文しました。
器が瓢箪の形をしていて素敵です。
0,5lもあるのでレモネードと合わせて二人で半分こにすることに。
学生時代、ドイツ留学中は軽く2lはビールを飲んでいましたが、
加齢とともに許容量が減るものですね。
最近はとりあえずビールという概念もなく、
0,3lのピルスでも飲み干すのに大変な思いをしています。
お酒や食の好みって変わるものなのか、要は大人になったってわけです。
大の大人は量より質です。(笑)

味はダークビールとライトビールの調度真ん中位の濃さで、後味はとてもフルーティーです。
ワインに例えるならばフルボディに近く、麦芽の風味がぎゅっと詰まっています。

こちらが自家製のレモネード。
レモンが惜しみなく入っています。
甘いレモネードは敬遠してしまいますが、
こちらは砂糖が少なめでさっぱりとしていて調度よかったです。

お待ちかねのチーズバーガーコンボはこちら。

美しいこの見栄え。
自社ロゴ入りのバーガー包装紙や、フライドポテトの紙パック、
アルミのおぼんなどデザインのいたるところにこだわりが見受けられます。
これ、ちょっとでも失敗したら
大衆食堂並のダサさにも匹敵してしまいそうですが、本当にセンスいいです。

さて、 肝心のお味はというと文句なしのバランスの良さで二重丸。

パティは鉄板で焼いているため、
外は程よくカリカリの中は完璧の焼き加減でミディアムです。
チェダーチーズがいい具合に解けていて、
野菜は玉ねぎ、レタス、ピクルスとトマトと最低限の組み合わせでミニマムに徹し、
極め付けはポテトミルクバンと呼ばれるバンズ、こちらも鉄板で内側を焼いています。
パティ、野菜、バンズが三位一体となって全てが絶妙なバランスで重なり合っています。
パティ自体は脂っこくないので、ペロリと食べられてしまいます。
フライドポテトもカリッとしていて揚げ具合はバッチリです。
ビールを飲んでいなければむしろ全体の量は物足りなく感じるかもしれません。

食後に体が重いので散歩に繰り出すことに。
余談ですが、ドイツでは散歩は国民の日課と言える程みんな歩きます。
新鮮な空気を吸いに外出することは体に良いとされ、最低でも1日一回は散歩にいくことがノルマです。
週末もやることが特にないと、「散歩でもいく?」が合言葉。
体にもよし、お財布事情にもよしとまさに一石二鳥です。

ぶらぶらと歩きながら、中環(セントラル)にある高級ブティック『Joyceを夫に紹介してもらいました。

おしゃれな旦那はありとあらゆるファッションに詳しいので、
香港でも色々なセレクトショップを本当に沢山知っています。
その中でもJoyceは観光として一見の価値ありです。
というのも、洋服の種類のみならず、雑貨展開にも力を入れていて、
何よりアバンギャルドな店内インテリアが目を引きます。
まるでモダンアートの美術館に入ったような異空間。

店内でも取り分け目を引く巨大なヨークシャテリア(?)と記念撮影。
このオブジェ、毎日埃はらうの大変なんだろうなぁと関係のないことを心配しておりました。
掃除大好きな潔癖ドイツ人的思考になってきた自分にびっくりです。

その後はSohoに向かってひたすら歩きます。
険しい上り坂をどんどん登って。。

いかにもSohoらしい風景。
住宅が隙間なく並びます。

時差ぼけが辛くて眠いし、そろそろ小休憩がしたいねということになり、
夫のお勧めのSoho近辺の喫茶店へ寄ることに。
その名も『Filters Lane』。

見てくださいこのコーヒーのラインアップ。
フィルターコーヒーと単にいってもドリップ式とフレンチプレスの二種類があります。

フレンチプレスも脇にグリップがついていて形が凝っています。
この形状、初めて見ました。
ハンドグリップ部分の色も、黒、ピンク、木製と揃っていておしゃれ。

私たちはドリップ式のフィルターコーヒを、コーヒー豆はエチオピア産を選択しました。
ハンドドリップなので少々時間がかかります。
待つ楽しみというのも旅行の醍醐味です。
さて、待つこと10分位。。。

このようなコロッとしたまん丸のカップでコーヒーが提供されました。
木製のソーサーのカップ下部分に穴が空いているのでカップが固定されるという仕組み。
焼ごて風の自社ロゴも素敵です。
ハンドドリップともあって、コーヒーの味はすごく好みの濃厚さ、苦さでした。
目が覚めるほどの濃さなので、少しずつ飲むのがお勧め。

今気づいたのですが、カップが丸いのはワイングラスと同様でアロマがよりよく広まるため!?
コーヒーを飲んでいる時は二人とも眠さマックスに達していたため、
この時ばかりはこの眠眠打破的な強烈濃厚コーヒーも眠さを打ち負かすことができず。
完璧に思考能力が停止していました。

無事コーヒーを飲み終わった後はホテルへ戻りました。

夫が休暇中にも関わらず仕事で日本と電話会議すると言い出すので、私はふて寝ならぬマジ寝。
結局2時間位爆睡してしまいました。
旅行開始後、初めて質の良い睡眠が取れたのですっきり。

寝ている間に夫がスーツケースの中身を全部出してクローゼットに整理してくれました。
何と出来た夫でしょうか、もう至れりつくせりです。何もしなくてごめんなさい。
整理整頓が苦手の私は二泊三日なので何も出さなくてもいいや、
と思ってしまいますがこういうところは旅慣れている夫は違います。

私の中ではこの日は十分外出したので後はホテル室内でゆっくりすることに。
夫はまだ余力があったので、大学時代の親友と夜ご飯を食べに行きました。
翌日の朝食にルームサービス頼んでいいよ、と夫が言っていたのでちゃっかり自分の分は記入。
深夜前に帰ってきた夫に自分のも記入してドアにかけといてね、
あと靴のクリーニングもお願いしたいから全部外に出しといて、と言って深い眠りにつきます。
大分パシリ扱いなのに、二つ返事で快諾して何でもやってくれた夫なのでした。

以上で香港1日目は終了です。

Part3に続く