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モスクワ滞在編 レストラン訪問記 Part1 Burger House “FARSH”

モスクワ滞在中、「お一人様だけど美味しいものが食べたい。でもかしこまったレストランはちょっと。。。」と悩んでいる方はこちらのバーガーハウス『FARSH』がお勧め。

モスクワとサンクトペテルブルクでチェーン展開しており、特にモスクワには15店舗も構えているので近辺のお店を見つけて気軽に入ることができます。

私は幸運にも、滞在先のホテルと同じブロック内にあるFARSH Nikolskaya店に行ってきました。
今回で二度目の訪問になりますが、前回はイートインで利用し、今回は持ち帰ってホテルの室内でいただくことに。

最近のモスクワではバーガーブーム旋風が沸き起こっていて、とにかく色々なバーガー屋さんがあちらこちらに見られます。
しかもどこも結構おしゃれ。

その中でも今回ご紹介するバーガー屋さんFARSHはレストラン兼お肉屋さんなので、本格的な肉肉しいバーガーが楽しめるのはもちろんの事、肉屋のカウンターで牛肉を購入して持ち帰ることもできるんです
面白いコンセプトですよね。
と言ってもみなさんバーガーに夢中でお肉カウンターはそっちのけですが。

店に足を踏み入れると、ご覧の通りいつもイートインと持ち帰りのお客さんとで店の中はごった返しています。
白のモザイクを基調として、缶詰やソースの瓶で覆われた壁のインテリアがとってもポップで素敵です。
正面にはお目当の?直購入ができる牛肉の数々が所狭しと並べられています。
すごく計算されている商法だなぁと感激したのが、この冷蔵庫は外からも見えるようになっていて、目立つので結構客引きになるんです。
で、つられて入ってきたお客さんは中に入ってバーガーだけを食す、と。

このバーガーハウスでは全てセルフサービスになっていて、まずはカウンターで注文、お金を払って自分の注文番号が呼ばれるまで待ち、キッチンまで取りに行くという仕組みになります。
注文後に作り始めるのと、常に並んでいるお客さんでいっぱいなので結構待ちます。

もうお腹空きすぎて死にそう、と思ってすごい形相をしていたからなのか、前回もそうだったのですが、前に並んでいた綺麗なお姉さんが注文の列を譲ってくれました。
注文決めるのに皆さん結構時間がかかるようなんですね。
どれにするか決め打ちして店にきたもんだがら助かった、助かった!

支払いカウンターにて:
私   「こんにちわ、ダブルチーズバーガーとフライドポテトをお願いします」
女性店員「焼き加減はミディアムにしますか?」
私   「はい、ミディアムでお願いします。あとトスカーナサラダと、このクラフトビールを、、(お姉さんの後ろに並んでいるビールの内、ロシアのクラフトビールを指差す)」
女性店員「あ、身分証明書出してください」
私   「は?」
女性店員「身分証明書。お酒を買うなら身分証明書が必要ですので、パスポート持ってますか?」

なななんと、三十路にして海外で初めてこんな質問受けましたよ!
日本では中学生の時から三十路扱いだったのに。。。
しかもお姉さん、絶対私より若いっしょ?てか大学生くらいでしょ?
と、いろんな思いが駆け巡ったのですが、いそいそとパスポートを取り出してお姉さんへ提示。

女性店員「おぅ。。。失礼しました。(お姉さん私の生年月日をガン見した)」
私   「あなたが思ったより大分年食っててすみません。。。」
思わずお姉さんと目を合わせるのが恥ずかくてうつむきがちに言ってしまいました。
食欲が旺盛すぎてティーンエイジャーだと思われたのかしら。。。

さて、気を取り直してサラダのドレッシングはハニーマスタードを、フライドポテトのソースはバーベキュー味を選んだあと、いよいよお会計を済ませて番号札を貰います。

パティダブルにしたし、サラダとかビールとか色々頼んだのに、しめて1075RUB、ユーロに換算して15EUR程度です。
ドイツだったらロシアと比較すると物価が高いので、この値段でこの量とクオリティは再現できないんじゃないかなと思います。

レシートは二枚もらって、一枚目にはご覧の通り番号が記載されたものが、もう一枚は控え用です。
番号がレストラン内外の電光掲示板で呼ばれるまでひたすら待つと。
しかし店の外にも番号が表示されるという工夫にまたもや感激してしまいました。
要は長くなる場合は外でプラプラしててね、外から番号呼ぶからってことですよね。
外の気温が-7℃だから今日はよしておきますけど。

尚、番号は順不同でいろんな桁のものが振られるので、決して私の前に179人待っているわけではないんです。
でも30人位は優にいそうな雰囲気です。

ちなみに飲み物も支払い後、自分でドリンクコーナーまで取りに行きます。
ビールの種類は結構揃っていて、ドイツビール(Erdinger)、ベルギービール(Leffe)、スペインビール(Estrella)、ロシアのクラフトビール3種に留まらずその他豊富なラインアップ。

飲み物をゲットした後、ひたすらキッチン側を向いて調理状況を観察しながら待ちます。
お店のユニフォームが皆さんとってもおしゃれですよね。
紺か赤の格子模様のシャツにハンチング、エプロンの赤紐がファッションのアクセントになっています。
写真では見えませんが、気持ち良いほどの冗談に爆笑してしまったのが、掃除のお兄さんたちが着ていた黒いTシャツ。
背中にはなんと #NO FISH の文字が 笑
大賛成!肉万歳!

あら、175番?もしかしたらすぐ私の番が回ってくるかしら?と希望の光が見えていたかと思うと。。。

こんな感じでバラバラに番号が呼ばれることに。
アットランダムに番号が振られているから結構惑わされるんですよね。
ちなみに後で知ったのですが、持ち帰りのお客さんは待っている間にお願いすれば、コーヒーか紅茶を一杯いただけるそうです。
なんて気の利いたサービスでしょう。

面白いなと思ったのは調理場の仕組みです。
写真の通り、調理場では女性が一人カウンター近くで仕込みをし、男性達はグリルで調理を担当しています。
入って来た注文をいち早く取りまとめて仕切っているのが女性店員になり、男性達は彼女の指示に従ってパティを焼いていくという流れ。
完璧に女性の尻に敷かれています、男性陣。

待っている間に店内の様子を撮影。
とてもバーガーハウスとは思えないおしゃれな店内ですよね。
長テーブルが奥までズラーっと続きます。
こうすることでお客さん収容スペースを最大限に拡張しているのかな、と思います。
ただご覧の通り、いつも店内は客さんで所狭しと埋まっていて、空席を見つけるのがかなり困難です。

皆美味しそうにバーガーにかぶりついてます。

で、待つこと20分ほどで来ました!
そしてお腹が空きすぎていたので、自分の番号が呼ばれた時の電光掲示板を写真に撮るの忘れました。
一目散にホテルへ戻ります。

これまた一見してバーガー屋の物とはとても信じられないくらい、おしゃれな紙袋です。
ホテルのエレベーターの中で、バーガーをゲットしたことで気持ちが落ち着いて、ようやく写真をパチリ。
さあ、部屋に戻っていそいそと夜ご飯用にテーブルをセッティングします。

ジャジャーン。
なんて豪華な自前のルームサービスでしょう。
しかもこれだけのボリュームで20ユーロ以下はホテルで頼んだらバーガーだけで終わってしまいますよね。
はー素晴らしきホテルのお隣さんのバーガーFARSHです。

しかし今になってまじまじと見ると、一人でよくこんなに食べたもんです。
レジのお姉さんにも間違えられた通り、食欲は十分にティーンエイジャー並です。

では右からお食事内容をご紹介しますと:

トスカーナサラダ(ハニーマスタードドレッシング)

ロシアンクラフトビール

ダブルチーズバーガー(ミディアム、パティダブル)

フライドポテト(バーベキューソース)

トスカーナサラダのトッピングはペンプシード、角切りハム、ゆで卵、パルメザンチーズ。
結構なアスリート風サラダ、でもペンプシード(麻の実)という最近注目されているスーパーフードが入っているから女性もターゲットなのか。
ちなみにペンプシードは10種類以上のアミノ酸や脂肪酸を含み、ビタミン、ミネラルも豊富とまさに最強の栄養バランスを持つスーパーフードだそうです。

普通の女性だったら「サラダだけでお腹いっぱ〜い」とかいうんでしょうね。
いや、絶対になリませんから。

上蓋にトッピングが入っていて、開けると下部のサラダ部分にトッピングを入れて混ぜ合わせるタイプなので鮮度を保っていただけます。
ハニーマスタードドレッシングという案は完璧に大ヒットです。
シーザーサラダ感覚で食べたい取り合わせですが、既にパルメザンチースがトッピングでついているのと、ハムの甘みと、ペンプシードのプチプチ感を生かすのには甘辛いソースがぴったり。
ハニーマスタードにしたことで、ペンプシードの歯ごたえと相まって、粒マスタードのような食感も楽しめます。


このロシア産クラフトビールははちみつ入りなのか、甘みがあって美味しかったです。
ただサラダのソースも甘かったので、ビールと合わせると甘・甘の組み合わせに。
キリッとしたペールエールとか苦味が濃い方がバーガーにはより合うのかなと思いました。
でもこれまたビールが苦手な女性だったら絶対にお口に合うタイプかと。

ビールのパッケージがシュールでキモ可愛くて気に入りました。
蓋までワニの絵が書いてあって面白いです。

さて、肝心なバーガーはというと、このような感じで丁寧に紙包装された上で、さらにボックスに入っていてまさにマトリョーシカ状態。
食べる前から待ちぼうけを食らって既に期待感大です。

FARSHのバーガーボックスを開けてさらに嬉しいのは、大きなピクルスが丸々一本入っていること。
ぽりぽりとつまんでバーガーのお供にとってもよく合うんです。
箸休め的な役割と言えますね。

最後に内側からのビジュアルもどうぞ。

ダブルパティ、しっかりと注文通りミディアムに焼きあがっています。
肉屋のパティということで、ずっしりと牛肉の甘みが感じられ、でも脂っこすぎずといった肉本来の美味しさがぎっしり詰まった味です。
余計なものはいらない、とパティからも語られているかような納得の出来栄え。

バンズは手作りの特別製法だとか。
パン自体はかなり甘めの味に系統入りするかと思います。前回はグリルで焼かずにそのまま挟んだだけのバーガーだったのであまり統一感がなくて今ひとつでしたが、ご覧の通りグリルでこんがりと裏面が焼かれていて美味しさアップ。
パティとバンズの香ばしさ、甘みが一層引き立てられて、一口、また一口と食べ進めるほどに感じられるジューシーさ。
そしてチーズも入っているのでさらにマイルドな味わいに、ジューシーさは最上級に。

ちなみにバーガーに挟んであるのはレタス、トマト、薄切りピクルスとソースのみ。

フライドポテトは二度揚げ疑惑大のカリカリさ、そして皮付きといういい事づくめ。
バーベューキューソースをつけてもらってはいたものの、バーガーがジューシーなのでソース代わりに食べ進めて、ほとんどソースいらずでした。
紙コップに詰めるとまたしてもこんなにポップに仕上がるんですね。
しかもポテトの形も安定するし一石二鳥。
かたやアメリカで紙コップでビールを飲むとダサくて仕方ないのに。
要は紙コップは飲み物用には使うなって事ですね。

いやー、全て美味しく完食いたしました。

結果、王道はバーガーとフライドポテトをセットで購入する事をお勧めします。
サラダはお腹に余裕がある方は是非どうぞ。

バットラーサービスでお部屋まで飲み物を運んでいただきました

食後は流石にお腹にたまりすぎて、ベットに横になる事に。
部屋の中に食べ物があって、しかもすぐに寝られる状態にあるってなんて幸せなんでしょうか。
食べてすぐ寝ると牛になるとは、まさにこのこと。

だいぶ胃の消化状態が回復してきたところで、喉が乾いたのでバットラーサービスに紅茶を頼んで部屋まで持ってきていただきました。

これにてこの日は食納め、1日の締めくくりです。

モスクワ レストラン訪問記 Part2 Italian Restaurant “SALUMERIA”に続く